老後なんてｸｿくらえである

老後に向けて資産形成、なんて言葉を最近よく聞くけれど僕は老後のことなんて考えたくない人間である。

老後なんか迎えずにとっとと死んでしまいたい。もちろん楽に死ねるならだけど。

衰えた体で見るどんな素晴らしい世界遺産よりも高校生の頃に彼女と見た何気ない街並みのほうが遥かに貴重だし、得難いものである。

あの一瞬をカメラで完璧に捉えるように感情と情景をひっくるめて記録できる機械でもないものだろうか。

そんなくだらないことを夢想するどんよりとした土曜日。